1点ごとに違う顔が現れる

素焼きが仕上がると、絵付け作業をします。

「酸化鉄」という粉末を水で溶いて、絵具とします。

焼きあがると真っ黒になるもので、まるで墨画のように仕上がります。

素焼きには、鉛筆で下描きしても大丈夫。

鉛筆の黒煙は、本焼きで、焼き切れて、消えます。

下描きでは、細部まで描かず、輪郭程度にしておき、

筆の勢いを大切にして、器の形に合わせて、絵を描きます。

素焼きの表面は、筆から瞬時に水分を吸い取ります。

だから、あまり筆を速く走らせることなく、絵具を置くように描きます。

描いている私自身も、1点ごとに違う顔が現れるので、好奇心が尽きることなく制作できています。

ぜひ、お気に入りの絵を、見つけてください。